湯畑(ゆばたけ)とは、草津温泉の中央に位置している、温泉の成分である湯の花の採取や湯温を調節する施設のことです。
温泉の源泉を地表や木製の樋に掛け流し、年に数回、その樋に沈殿した硫黄を、(湯の花)として採集します。
(湯の花)を採集する場所の為、(湯畑)と呼ばれています。
群馬県草津温泉の観光名所として有名であり、昼と夜でその表情を変えることから、昼夜問わず観光客で賑わっています。
湯畑周辺には、共同浴場や足湯、飲食店やおみやげ屋さんなどが立ち並び、草津温泉のシンボルとして賑わいを見せています。
草津温泉の源泉は50℃~90℃と非常に高い湯温のため、草津温泉のシンボルである「湯畑」で外気にふれさせ、冷やしながら草津の各宿へ運ばれます。
草津名物「湯もみ」も湯温を下げるためにおこなわれています。
草津温泉の特徴として、「源泉主義」が挙げられます。
これは、草津温泉の源泉に、加水や水増しをすることなく浴槽へ湯を送り、浴槽の中でも沸かし直しや湯の循環を一切しない手法のことを指します。
源泉の効果をそのまま実感できるため、温泉の適応症がさらに効果的になり、美肌効果なども高いと言われています。
草津温泉の湯畑は歴史が深く、湯の花の採集は、江戸時代中期にあたる寛政2年(1790年)頃に始められたと言われています。
現在の施設は、周囲はロータリー状に整備されたものとなります。
1975年(昭和50年)、当時の町長の経営するホテルに投宿した芸術家・岡本太郎が、地域づくり計画の一環として太郎に手がけてほしいという町長の要望に応じて、デザインと監修を受け持ったものです。
木樋を通った湯は最後に滝に到達するが、ここにはかつて「大滝乃湯」(現在は町営温泉施設の名にされている)と呼ばれる共同場があり、1960年(昭和35年)頃に取り壊されるまでは、草津で唯一、番台のある「滝の湯」がありました。
多くの著名人に愛された、草津温泉。
湯畑を散策する際に、その周りを囲む石柱を注意して見ていると、志賀直哉、尾崎喜八、高村光太郎、竹久夢二、斎藤茂吉など、草津温泉に訪れた著名人の名前が一本一本の柱に丁寧に彫ってあるのがご覧いただけるはずです。
群馬大学(板橋教授)の調査によると、草津温泉の源泉水(湯畑源泉)は新型コロナウィルスの感染力を10秒間で97.51%、1分間で99.12%不活性化させ、硫酸水溶液の56倍、水道水の283倍感染力を失わせる効果がある研究結果が発表されました。
草津温泉では「アルコールよりも手肌に優しく、消毒できる」「食べ歩きの際など気軽に手洗いが出来る」といった事から「手洗乃湯」を新設いたしました。訪れた際には気軽に温泉に触れられるので是非ご活用ください。
※草津温泉に入浴すると感染症が治癒する、完全な予防となることではございません。
※飲泉はできません。
※温泉水のお持ち帰りはご遠慮ください。
当館から約650m/徒歩約8分
湯畑から徒歩5分のところにある静かで落ち着いた新しいと古いが混在するエリア。湯畑を見下ろす展望デッキや共同浴場「地蔵の湯」。「足湯」の他には、全国でも珍しい「顔湯」。草津温泉にゆかりのある漫画家の作品をはじめとする約一万冊の漫画が置かれている「漫画堂」。地蔵カフェ「月の貌」、百年石の体験型施設、春にはシャクナゲが咲く芝生広場など、ゆっくりと過ごせる穴場スポットです。
当館から約290m/徒歩約4分
草津温泉の新たな新名所「温泉門」。草津温泉の入口に位置し、湯畑をイメージした足湯が楽しめる湯だまりや、毎分600リットルの温泉が、湯煙を立ち込めながら滔々と流れ出る3本の湯樋(ゆどい)。夜はライトアップされて昼とは異なる幻想的な雰囲気を醸しだしています。また温泉門の前には約100台が収容できる無料駐車場やトイレも整備されているので、観光にとても便利です。
草津温泉の湯畑は日没から、25時までライトアップをしています。昼間の雰囲気とは異なる、ライトアップされた湯滝は、とても幻想的です。
浴衣姿で散歩をする観光客も目立ち始め、夜景も楽しめる温泉地として人気です。
湯畑前の「光泉寺」では、階段を使ったキャンドルライトアップも開催されます。
このキャンドルライトアップも草津温泉街の人気観光イベントであり、1,200個以上ものキャンドルにともとれた幻想的な空間に、多くの観光客が足を止め写真撮影をしています。
湯畑の脇にある、白根山の湯釜を象った手湯のついたベンチです。
しばらく見てると、そこに湯の花が溜まります。
そこを狙ってかき混ぜると、白根山火口のような色(エメラルドグリーン)になります。
湯けむり亭は湯畑の脇に立つ総檜造りの東屋で、建物は江戸時代にこの場所にあった共同浴場「松乃湯」を再現。湯畑から引いた温泉を湯だまりで触れられるほか、足湯も楽しめ温泉旅情に浸れること請け合いです。草津のお湯は高温で強酸性のため、手や足を数分浸すだけでも温浴効果があるそうです。(無料)
湯畑の源泉の中に、四角に組まれた木の枠が沈んでおり、この木枠の中の湯を「御汲上の湯」と呼んでいます。八台将軍吉宗や十代将軍家治が、この湯枠の湯を檜詰めにして江戸城へ運ばせたことは有名であり、現在残る湯枠は、八代将軍吉宗が汲み上げた際のものと伝えられています。
江戸時代に、「この湯で目を洗えば眼病が治る」とお地蔵様からお告げがあったという説話から、この名がついたそうです。やや白濁しているのが特徴です。時間湯は令和3年3月30日をもちまして閉鎖となりました。
白旗(しろはた)の湯は、草津にたくさんある共同浴場の中で観光ガイドでも紹介されている所のひとつ。
無料の共同浴場の中で最も大きく、1994年に建て替えて建物も比較的新しい、草津のシンボル湯畑のすぐそばにあり人気があります。